【ほぼ実話??】小説、ふたごを読んでみた【セカオワ】

今更ですが、2017年10月末に発売された、藤崎彩織さんの小説「ふたご」を読みました。
処女作なのに直木賞の候補にもなって話題になりましたよね。
藤崎彩織さんとはバンドSEKAI NO OWARI のピアノとショープロデュース担当のメンバーSaoriさんです。
私はセカオワのファンではないんですが、もちろん存在は知っていましたし、曲も聞いたことがあります。
車に乗っていた時流れていたラジオにSaoriさんが出ていて、「ふたご」について、
執筆にすごく苦労したことや、本当にあったことも含んだ自叙伝的な小説だとか、メンバーの深瀬さんに
「とても良かったです」という感想を貰ったことなどを語っていて、読んでみたいと思いました。
でも、小説って高いし、初めて読む作家の本を買うことは節約家の私には無理(笑)なので、
図書館で予約しました。 発売されたばかりだったし、セカオワのSaoriさんが書いた、ということで
注目されていたので、50人待ちでした!!
そして、5月末にやっと順番が回ってきたわけなのですが、50人待ちにしては早かったな、と思いました(^ω^)
あらすじ
ストーリーは簡単に言うと、主人公と主人公の好きな人がバンドを結成して、デビューが決定するまでのお話です。
主人公の夏子はピアノが好きな女の子で、同じ中学校で1つ年上の月島と出会って、
いつも一緒にいたり毎日電話をしたりする仲になり、ずっと好きなんだけど、色々大変で。。
主人公の夏子がSaoriさん、月島がFukaseさん、とすぐに連想してしまいました。
自叙伝的な小説と本人がおっしゃっていましたが、私小説ではなく、小説なので、
全て本当、というわけではないんでしょうが、ほとんど事実なんじゃないかな、と思ってしまいました。
本当にあった話、と思った方が、興味が沸きますよね!
セカオワのファンの間では有名なエピソードなんかも盛りだくさんだったようですよ。
ファンの人とそうでない人で見方や感想が変わってしまう作品なのかもしれません。
小説「ふたご」は第一部と第二部に分かれていて、第一部の方は多くの方に絶賛されているようです。
そのその一方で第二部の方は批判的な意見も多く、なくてもよかったんじゃないか、とか第一部だけで一冊の本にしていれば
直木賞も受賞できたのでは?なんて意見も拝見しました。
感想
Saoriさんの文章は分かりやすく、とても読みやすかったです。
Saoriさんは現在、結婚されて子供も生まれて、Fukaseさんは芸能人と恋のうわさがあって、それでも
SEKAI NO OWARI というバンドは続いている、という事実がある上で
この小説を読むと一層、せつないような感じがしました。
インソムニアトレイン、広島公演を晴天で迎えられました。ホッとしました。 pic.twitter.com/8dW66BRVFO
— Saori(SEKAINOOWARI) (@saori_skow) 2018年5月13日
私は第二部もそこまで悪いとは思いませんでしたが、
第一部は一気に読めたのに対して、第二部を読み終わるのには数日かかってしまったので、
面白さは前半に集中していたかな、と思いました。
第二部はなんとなく、淡々とバンドの話が進んでいくような印象を受けました。
後書きには、なぜ小説を書くことになったか、や執筆に5年もかかったことなどの裏話が書かれていて、
後書きも興味深かったです。
「ふたご」はセカオワの彩織さんと深瀬さんの事実に基づいて作られたお話ということで、興味をもって読みましたが、
完全なるフィクションの作品でも、興味が持てるテーマだったら、次回作も読んでみたいと思いました。
なぜなら、彩織さんの文章が読みやすいからです(^ω^)
しかし、「ふたご」とか「世界の終わり」という言葉は嶽本野ばらさんを連想してしまいます。
野ばらさんの作品の読者は、きっと私と同じように連想してしまうのではないでしょうか。
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